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Channel: 千葉の鉄道、そして Now & Then
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483) (両国~勝浦間)鉄道開通100周年記念展へ行ってきました

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 ただ今、勝浦市役所にて開催されている

「鉄道開通 (両国~勝浦間)100周年記念展」

へ26日に行ってきました。

 大正2年の6月20日に(当時の)房総線勝浦駅が開業して、今年の6月20日でちょうど100年、という記念らしいです。


 昨年2012年には、内房線・久留里線100周年が大々的にキャンペーンされて、いろいろなイベント、SL C61の記念運行、HM付きの普通電車の長期にわたる運行・スタンプラリー・木更津駅構内での展示、などなど行なわれ関心が広がりましたが、今年の外房側では特に何にも行なわれておらず、すっかり見落としておりました。申し訳ないです。


 勝浦市観光協会主催、勝浦市商工会後援、勝浦駅鉄道OB会・勝浦市写真同好会協力で行なわれている記念展、開催の要綱は

  期間 6月20日(木)~7月4日(木)

  場所 勝浦市役所1Fロビー(正面から入って左手)

       国道128号線勝浦市街地から海側へ入り、丘を上ります。

  時間 (市役所内ですが)土日も含めて8:30~17:00

        ただし最終日は15:00まで


千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1068 (2)

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1069 (2)

 貴重な古地図・鳥瞰図などもあります。


千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1071 (2)

 最も右側の写真は、夏季臨時快速「快速わかしお」

 DD51牽引で千葉~上総興津間を走った客車です。立派なヘッドマーク!!

 勝浦~鵜原にて、下り上総興津行き。


 海水浴中に、守谷海岸の海の上にぷかぷか浮かびながら走行中の上りサイドビューを見たことが昔ありましたが、正面からヘッドマークを付けた姿は初めて見ました。


 現在の「特急わかしお」の名称としての原形でもあります。


 時刻表で調べてみたら、S46年の夏季ダイヤで登場した

 8221レ快速わかしお1号 千葉 8:01→10:00 上総興津

 8222レ   同    1号 上総興津13:38→15:36 千葉

 8223レ   同    2号 千葉 16:03→18:11 勝浦

 8224レ   同    2号 勝浦 19:43→21:26 千葉 

の4本があり、運転日は7月17・18・24~31日、8月1~8、14・15日です。

 展示の写真は8221レと思われます。   


 この前の年S45(1970)年夏季ダイヤでは、臨時客車急行「そと房」という、千葉~勝浦間の客車臨急が2往復ありました。似た時刻で千葉~勝浦間に2往復、上総興津乗り入れはありません。

 下り52・56号、上り51・57号でそれぞれ順に、8203レ・8211レ・8202レ・8214レ。


千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1070 (2)

 下は、平成13年時点の本物のダイヤ。現行の参考になります。

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1072 (2)

 壁の右上は、S47.7.15の電化初日、八王子発安房鴨川行きの「わかしお1号」

 電化開業・特急誕生記念の1番列車で、ヘッドマークの上に大きな装飾を付けています。勝浦~鵜原で。
 他に蒸機の写真もいろいろ。


千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1074 (2)

 中央の上部の2枚は、開業前のいすみ鉄道への「いすみ100形」を大原まで搬入輸送するDE10牽引の甲種です。場所が定かではありませんが、上は東浪見~太東のようです。

 当時は千葉~佐倉~成東~永田へと進むルートがまだ健在だったでしょうか。土気~大網間は通らなかったはずなので。


 航空写真は、かつての両国駅付近・旧千葉駅付近です。

 ほかにも貴重な写真が多数。魅入ってしまいます。

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1076 (2)

 4枚中の左上、後部がちょっとわかりにくいですが、とく見ると津田沼電車区から新設の幕張電車区に転属したばかりのクモハユ74+101系8連(総武線カナリヤ色)の普通列車。


 電化後最初のS47年夏ダイヤで登場した、郵便荷物車付きで房総を1周する普通列車は、朝と午後~夜間に内回り・外回りがそれぞれ1周分がありました。ほとんどはそのまま1周ですが、夕方の内回りのみは、急行なぎさ3号(館山~勝浦間普通列車)と時間帯と近かったので、該当の郵便荷物車付き普通が館山止り。館山まで普通列車の先頭に立っていたクモハユ74は単行で安房鴨川まで走行。

 安房鴨川で1時間半くらい待って、18時20分過ぎに安房鴨川始発の外房線千葉行きの後部に連結されて外房を上ってゆきました。

 したがって、この向きでクモハユ74が先頭に立つのは、勝浦発7:50過ぎの上り1本のみでした。


 後部の101系8連は、夏季には普通列車用の113系(1000台地上車)6連が臨時快速(白い砂・青い海)9連に使われてしまうので、それを補うために総武線緩行10連から2両を減車して外房・内房線に投入したものです。外房線としてはS47年のみの措置でした。(S46以前の房総西線には例があります)


 翌S48年には、増備の113’系冷房車が臨時急行ならびにごく一部の「青い海」にG車付きで投入され、113系地上車の臨快への使用(すなわち新宿・両国発着の臨時快速)はなくなりました。したがって、101系の総武緩行からの借入れもS47年夏季までで終わってしまいました。

 なお、101系を8連化したのは、10連のままだと、クモハユ74(一部クモユニ74)と連結したときに11連になってしまい、快速通過駅での乗降に支障が出るためと思われます。



千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1078 (2)


 当時使っていた本物ばかり。貴重な品々。

 タブレット等、特に貴重な品、魂のこもった品は、盗難にあわないように毎日閉展後に持ち帰っているそうです。それがいいでしょうね。
 
千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1079 (2)

 手前左側の路線図形式のサボ。

 初めて見たので江澤さんに聞いてみると、準急時代に使っていたサボとのこと。

 千葉から御宿までノンストップのように見えてしまいますがそういうことはありません。

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1080 (2)

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1082 (2)

 久留里線で昨年2012年まで使っていた 閉塞器主機。

 木更津電信区からお借りしてきたそうで、運搬が大変だったそうです。

千葉の鉄道 Now & Then-IMG_1075 (2)


 実は昨日6月25日に、高校生時代の同級生Eくんから連絡があり、数枚協力を・・・ということで、行かせてもらいました。

 展示会会場では、勝浦市観光協会副会長の江澤さん(勝浦のとらさん、といったほうが通りがいいかも・・・国鉄OBで、勝浦市民宿組合の組合長さんでもあるし、いすみ鉄道の運転士を兼務の多忙なかたです。民宿経営)にも会え、展示物の紹介・解説もしていただきました。まことに楽しく貴重な時間で、ありがとうございました。


 (関連情報)

 「勝浦のとらさん」ブログ↓      

  http://ameblo.jp/kandamaru-torasan/entry-11556249186.html  


 「かつうらしく」 地域おこし協力隊 スタッフ(ぬ)の日記↓

  http://ameblo.jp/staff-nu-nikki/entry-11556742316.html

もごらんください。

 さあ、今度の土日は183系の「リレーわかしお」「リレーさざなみ」撮影も兼ねて、是非勝浦へおこしください。


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