Quantcast
Channel: 千葉の鉄道、そして Now & Then
Viewing all articles
Browse latest Browse all 877

1176)わか・さざ50年史(13)S57年房総急行終焉と1000番台転入 (YEAR-10~)

$
0
0

 1175)

 

 

の続きです。

 S57年、東北新幹線の6月23日(上越新幹線よりも早くという意味で)の大宮〜盛岡先行開業 に続いて、11月15日 上越新幹線も(上野発着ではないという意味で)大宮〜新潟暫定開業を迎えました。

 これによって上野~新潟を結んでいた在来線特急「とき(朱鷺)」が全廃となりました。

 

 新潟運転所(新ニイ)には183系1000番台が12連X10本 プラス予備車(バラ)がクハ4両(Tc、Tc'各2両)、MM'ユニットが8組16両、サロが1000番台1100番台各2両の合計144両、さらに181系が12連X4本 プラス予備(バラ)16両の計64両配置されていました(S54年4月1日時点)がこれらが余剰となりました。

 

 大好きだった181系は廃車。183系1000番台は 多くが「あずさ」の増発用に松本運転所へ配置転換となりましたが、幕張電車区にも転入してきました。さらに、新製1500番台のクハ(東京地下駅対応でATC装備)も配置され、モノクラス6連が 新設された「すいごう」に登場しました。

 

 S61(1986).11時点での幕張電車区配置の1000・1500番台は

 第12・13編成でフル1000番台・1500番台9連X2本=18両(MM'、Tsが1000番台、Tcが1500番台)、マリ8~11の4本にクハ183-1500番台組み込みで8両、モノクラス化で編成から抜かれたサロ183-0番台が8両、同1000番台が4両。つまり1000・1500番台で計30両となります(S61.11時点)。

 これによって、幕張電車区配置の183系は 合計201両で国鉄に継承されることになりました。

 

 消えゆくものに目が行く というのは世の常。165・153系の去就のほうががぜん注目度は高かったです。

 

 S57(1982)年11月9日 所定10:03 302M犬吠2号 

 165系サロ抜き6連 マリ56改め356編成 銚子8:52→11:19新宿

 北総丘陵地帯の山あいに位置する南酒々井駅。編成をくねらせて犬吠2号が通過してゆきます。

 

 302M犬吠2号(後追い)

 先のほうに見える左カーブを切ると すぐに成田線との合流地点です。

 

 1982.11.9 11:35 201M外房1号 

 両国10:59→13:35安房鴨川

 急坂を下って千葉駅6番線に到着します。立体交差の完成によって、6番線(外房線方面)と7番線(銚子方面)との渡りは、立体交差以南には存在しなくなりました。

 クモハ165-134ほか マリ51 6連

 

 201M外房1号(後追い)千葉11:37発

 クハ165-194ほか マリ51 

 

 「内房」「水郷」「犬吠」でこの日 見てきた165系は、もとの編成番号に +300したナンバーに変わっていましたが、この201Mはなぜか マリ51のまま。過渡期で、全編成の付け替えが終わっていないようです。

 

 これら165系は、165系の中では最も新しいグループであったことから、のちに新潟へほとんどが転出してゆき、地域内各停や夜行快速、急行赤倉の置き換えに利用されました。まるで新潟からやってくる183系1000番台への返礼品のよう。

 そして、幕張に残ったわずかの165系は、後に長野から転入してきた169系を加えて R1~R3編成(各3両編成)となりました。

 

 

 そしてS57.11.15にダイヤ改正。

 183-1000の運用がはじまりました。サロが2号車に入った6M3Tの構成は 0番台と同じです。

 

 1983(S58).3.11 14:23 34Mわかしお16号(後追い) 

 クハ183-1501ほか マリ21編成 

 2号車サロ183の9連 

 

 S57.11ダイヤ改正後 当初は、1000番台クハを含む9連は、このように編成番号20番台に区別されていました。マリ19までが0番台です。

 しかし、その後6両編成やモノクラスの6+3連が増えてゆくと、0番台はそちらに組成されることが多くなり、1000番台と0番台のサロ入り9連は数を減らしてゆきます。

 

 (以下、次号へ続きます)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 877

Latest Images

Trending Articles