またまた大きく間があいてしまいましたが、1030)の記事の続きです。
テーマ別一覧の「番外編 西へ西へ」 からお入りください。
1030) の記事の最後で書きましたが、先ずは在来線で行けるところまで行く.、という選択肢③のコースで博多を出発します。
博多1番線に止まっている「ななつ星 in 九州」編成を横目に、博多駅の改札口外の物販コーナーでお土産を探します。
しかし、「あの有名な明太子にしよう」 と決めてふとレジを見ると6~7台もあるレジがどれも長蛇の列!!!金曜の夕方17時台後半、出張帰りのサラリーマンたちが新幹線で帰るのにちょうどお土産を求める時間帯にぶつかってしまったようです。
これはもうこのままでは 17:57発の「ソニック45号」に間に合わないな、と泣く泣くあきらめて、車内で食べるおにぎりやらビール、チューハイを急いでコンビニで買いこんで改札を抜け、「ソニック45号」発車直前の2番線へ。
17:55ごろに「ななつ星 in 九州」の編成が吉塚方へ引き上げてゆきました。後ろに茶色の DE10 1753 が連結されています。
「ソニック45号」の車両の写真を撮る時間もなく、すぐに発車。6号車の通路側 8-C席。窓側なぞもう空席はありません。
となりの窓側の席は仕事帰りとおぼしきサラリーマン。こういう、他人にもっとも干渉せずに荷物の少ない方は、こういうときにはありがたい類です。
ただし向こうがこちらをどう思っているかは不明。むさくるしい荷物の多めのやつが来たな、と思っているかも。
食べ物をむしゃむしゃ食べるおばちゃんやにおいのきつい女性、太りすぎていてこっちにはみ出してくるひとは困ったちゃん。そういえば昔に比べて車内でおしゃべりする人はずいぶん減りましたね。
6号車がサハ883-7 の分オイ(大分車両センター)Ao-17編成でした。
これは 954)の記事 で掲載した、杵築~大神間で前日に撮影した「ソニック22号」に使われていた「キスマイ クマモト オオイタ」のラッピング編成です。車内はミッキーの耳のようなシートではなく、茶色Xグレーのモザイク柄のシックなデザインとなっていました。883系登場当初の派手なデザインの座席はもう無くなってしまったのでしょうか?とすれば残念な気もします。
車内は立ち客も多くなり結構混雑。香椎、福工大前までは覚えているものの、窓外はすっかり暗くなり、そのまま気持ちよく「陽気な睡魔」の餌食となってしまいました。
折尾停車の気配で目が覚め、車掌氏が通りかかります。近くの乗客が切符を求めようとするものの、混雑しているうえこの先 黒崎、戸畑と停車駅が連続するので、「下車駅で清算してください」とのこと。ドアの開閉も兼用しているようで大変そう。
小倉7番線に18:39到着。この先、門司、下関と乗り継ぎを繰り返しますが、どれも接続が極めて良く、食糧の調達が難しいのがわかっていました。
小倉では同じホーム反対側の4260M門司港行きに5分で接続。おや、この4260Mは1時間20分前まで乗っていた813系快速の Rm-113編成(本ミフ =南福岡車両区)だ。今度は3両目のクモハ813-113にしました。後ろにもう3 or 6両をつないでいたと思います。「ソニック」の俊足で30分ほど捻出したかたちです。
門司18:47着。下関へ渡るには関門トンネル以遠が直流電化なので、交直電車しか運転できません。JR九州では電車は交流車しか新製していないので、国鉄から継承した九州の415系の独壇場となります。JR西日本でも広島支社には交直電車の配置はありません。交直ジャンクションは関門トンネルの九州側に設置されているのに不公平なことです。
門司18:51発の5226Mが待っていました。門司~下関1駅間のみのチョン行で、4分で接続しますが、ホームが違うので跨線橋を越えてゆかねばなりません。門司のホームから上への階段は狭く長いので、乗換時間が短いとちょっと苦痛に感じます。
5226Mは415系Fm-1518編成(本ミフ)でした。
本ミフには415系4両編成が12本48両配置されています。全部ステンレス車の1500番台で、Fm-1510編成~Fm-1521編成の12本。
門司を発車すると、門司港へつながる線路が外側、関門トンネルへ続く線路が内側の複々線。下関行きなので内側線を行き、水平部の最後のところに交直ジャンクションがあります。一瞬蛍光灯が切れ、すぐに元に戻るとすぐ下り坂になり関門トンネルへ。
湿気の多い感じのトンネルをごうごうと5~6分進むとやっと外に出ていよいよ本州。
18:58 下関に着いた5226M↓
4号車 クハ411-1518
すぐに小倉へ折り返す Fm-1518編成。10分後の始発小倉行きの5223Mになります。
常磐線で現役だったころと瓜二つの外観。4両編成の常磐線の付属編成と同じです。国鉄デザインの良さがしみじみ感じられ 見入ってしまいます。車内はオールロングシートですが、シンプルで機能的、乗り心地も良いです。
5226M:クハ411-1618 モハ414-1518 モハ415-1518 クハ411-1518 (ミフFm-1518編成)→下関方
向こうに見えるのがこれから乗車する岩国行き。7分で接続しますが、中央のホームに移動しないといけません。
門司に引き続き、下関も階段が長い。過去の大駅ではおおむねそうです。ここでは下から向こうのホームへ回ります。
北九州、とくに小倉の都会からやって来ると なぜかさいはて感がただようような下関。とくに北側の端のホームは山陰線へ向かうこともあって「本州の西の端っこ」を強く感じます。
列車は18:59発の882D小串行き。5226Mからなんと1分で接続します。同じホームの反対側なので乗換は簡単。
キハ40 2044+キハ47 24→小串方
下関19:05発の3364M岩国行き
下関の3本のホームのうち真ん中のホームから発車します。岩国まで182Km、3時間半ちかくかかります。
クモハ115-1539+クモハ114-1627(T14)←下関方
これは下関総合車両所(広セキ)所属で、下関総合車両所は、同広島支所(広ヒロ)とともに西日本の115系が最後に寄せ集められてきた感があります。このあと1年ちょっとで 広ヒロ のほうは置き換えられてしまったようです(2019年5~6月)。
発車まぎわの3364M.退勤時間帯なのにたった2両編成とは!!
まだ残っている117系4連のC編成に当たったらいいな、と思っていましたが、どうやら117系は新山口以東のみの運用のようです。
車内はもう混雑で座れる見込みはありません。したがって発車直前までこうして見ていました。
モハ114の片側に運転台を取り付け、クモハ114に改造されたのはH20年12月~H21年4月。このクモハ114-1627(T14編成)はH21.1.30 下関で竣工、黄色に塗装はH24.10.1とのこと。
以下、次号に続きます。