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1167)わか・さざ50年史(11)白い砂青い海からHM消えたS56年夏ダイヤ (YEAR-9)

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の続きです。

 

 S55.10ダイヤ改正で総武快速線と横須賀線の直通運転が始まりました。

 

 「わかしお」「さざなみ」の変更はありませんでしたが、横須賀線-総武快速の直通以降 初めての夏ダイヤとなったS56年夏では、よき脇役だった「青い海」「白い砂」からなんと伝統のヘッドマークが消えてしまいました。かわりにグリーン車付きになりました。

 これは、両快速が大船・横須賀・久里浜始発になったことにより、HMの運用がしにくくなったためと思われます。該当の始発駅にHMを準備することは、管理局を超えてできなかったろうし、折り返しになる前運用のスカ線下りの運転室に積み込んで・・なんてこともしませんでした。また、横須賀線からの直通「青い海」「白い砂」の東京駅停車中に掲出を開始する、ということもありませんでした。

 

 ただ、全く無くなったか?というと、無かったことの証明は 全列車を確認したわけではないので難しく、もしかしたら、東京始発の下りのみは例外的に掲出されたかもしれません。というのは、無くなったのを知ってがっかりしていた時に、すれ違った対向列車でHMを見つけて、「おっ!!」と思った記憶が かすかにあるのです。

 

 該当の、もしかしたらHM付きだったかもしれないのはどの列車だったか?以下、S56夏に増発の「青い海」「白い砂」を書き出してみます。

 617F 青い海1号 久里浜6:40→東京8:19→11:18館山(日曜運転)

 719F 青い海3号 大船7:57→東京8:53→12:02館山

 1580F 青い海2号 館山14:15→17:16東京

 1716F 青い海4号 館山14:33→17:36東京→18:46逗子(日曜運転)

 「青い海」は全2往復、下りはみな横須賀線からくるので、HM装着は無理そう。

 

 691F 白い砂1号 大船6:19→東京7:23→11:00安房鴨川(日曜運転)

 713F~9877F 白い砂3号 横須賀7:20→東京8:43 →12:10安房鴨川(日曜のみ横須賀始発 平日は東京始発)

 1473F 白い砂5号 東京14:15→16:54勝浦

 1690F 白い砂2号 安房鴨川13:37→17:07東京→18:51久里浜(日曜運転)

 1784F 白い砂4号 安房鴨川14:58→18:31東京

 1772F 白い砂6号 勝浦17:04→19:26東京→21:13久里浜(日曜は久里浜行き、平日は東京止まり)

 「白い砂5号」→折り返し「白い砂6号」と、平日の「白い砂3号」→折り返し「白い砂4号」はHMが装着された可能性があります。

 

 

 これはこの2年後、S58年夏ダイヤでの「青い海」ですが、HMはありません。

 1983(S58)年8月16日 12:20 854S~855F 青い海7号

 那古船形~館山で後追い撮影

 久里浜8:05→東京9:39→12:22館山 南フナY9編成 11連

 グリーン車(窓が細かく14枚なので たぶんサロ110-1200番台)が2両入った堂々の11連。

 

 1983.8.16 15:17 1758F白い砂6号 

 安房鴨川15:04→18:31東京→20:10久里浜 

 マリ11連、2両のサロは4号車の方が窓が少ないようで、サロ113-1000台+サロ110-1200番台(5号車、窓は14枚)のようです。

 

 また、特急のS56年夏季増発は以下のとおり。

9003M さざなみ71号 両国8:27→10:37千倉

9005M さざなみ51号 東京10:23→12:33館山

9010M さざなみ52号 館山13:44→15:59東京

「さざなみ」増発は1.5往復のみ。51・52号は純増ですが、71号は休日運転の 東京発「さざなみ3号」を平日は両国始発として津田沼以南を同じスジで運転したもの。その折り返しの「さざなみ6号」6006M(千倉10:57→13:03東京)は通常の休日運転を毎日運転としたものです。

 また土休日運転の6009Mさざなみ9号(東京13:30発)と6012Mさざなみ12号(館山16:10発)を毎日運転、6013Mさざなみ13号(東京15:30発)と6016Mさざなみ16号(館山18:05発)は日曜以外の毎日運転とされました。

 

「わかしお」は、「白い砂」が「青い海」よりも1往復多いの反動か、日曜運転の1往復のみ しかも勝浦止まりでの増発です。

9021M わかしお51号 東京7:33→9:31勝浦(日曜運転)

9022M わかしお52号 勝浦18:40→20:41東京(日曜運転)

 他に休日運転の9021Mわかしお3号(東京8:00発)同6028Mわかしお8号(安房鴨川11:13発)、土休日運転の6029Mわかしお9号(東京12:00発)、同6034Mわかしお14号(安房鴨川発)が毎日運転となりました。

 

 では、S56年夏の時刻表を見てみましょう。

 S56年は7月18日(土)~8月23日(日)が夏ダイヤでした。

 外房下り-1

 

外房下り-2

 

外房上り-1

 日曜運休の千葉発着ローカル快速、外房線は本納・誉田・蘇我にも停車となりました。おおむね2駅に1駅の停車となり、これが最終形態。この後の改正では普通列車になってしまいます。

 

外房上り-2

 

内房下り-2

 千葉~木更津間では、もともと五井のみの停車だった快速は、蘇我・八幡宿・姉ヶ崎にも停車するようになりました。

 

内房下り-3

 

内房上り-2

 

内房上り-3

 館山発の上り、

13:44発 9010Mさざなみ52号、

13:59発 106M内房6号、

14:15発 1580F青い海2号、

14:27発 普通174M、

14:33発 1716F青い海4号(日曜運転)、と続きます。1日2本しかない「青い海」なのに、その2本が18分間隔で館山を発車。

 14:27発の174Mに乗れば、その12分前発車の「青い海2号」に君津で乗り継げるのは不思議といえば不思議。

 これは、君津15:35発の快速は、通年では定期の1580F(君津15:35→17:16東京)なのであって、それを南へ延長したものの、スジがうまく入らないのか早めの時刻としたようです。

 

 快速には 君津まで行かない木更津発着も多いし、特急・急行は1本も君津(もと周西)に停車しません!

 

 以下、次号へ続きます。

 

 

 


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