Quantcast
Channel: 千葉の鉄道、そして Now & Then
Viewing all articles
Browse latest Browse all 877

1084) 思い出の583系をふりかえる(その7) 北陸線の419系普通列車-2

$
0
0

 

 1083) の続きです。

 同じ北陸本線ですが、こちらは米原(長浜)口。所属は同じ 金フイ(福井地域鉄道部 敦賀運転派出)です。

 

 2001年8月の終わりごろ、北陸線の米原~敦賀あたりで3本のジョイフルトレインの乱舞が1日で見られる、ということで前夜に臨時の大垣鈍行で出発。朝方の新疋田駅に降り立ちました。

 JTもいいけれど485系「雷鳥」「しらさぎ」や「トワイライトエクスプレス」も捨てがたいし、終焉まもない 583系改造の419系も捨てがたい。当時のこのあたりは被写体が多く、1日中 楽しく過ごせるパラダイス!!でありました。

 

 2001年8月26日(日) 7:30 新疋田 4842M

 この列車は福井からの直通で、 福井 6:27発 642M→敦賀7:19発 4842M→7:59近江今津

 と走ります。クモハ419-15 モハ418-15 クハ419-5→近江今津方

 

 夜行で前夜に東京を出発しても、この時間にここ新疋田に立つことができるのは 臨時9375Mのおかげです。混雑をがまんして乗ってきてよかった。

 しかしその後 自由席の9375Mの設定はみるみる減ってゆき、とうとう東京~大垣間の定期「ムーンライトながら」も2009年3月14日のダイヤ改正で全車座席指定の臨時列車とされ、373系のまま「ムーンライトながら91・92号」 と号数番号がつきました。

 臨時列車化されても、「青春18きっぷ」の期間中は、利用可能期間のほぼ全期間を網羅するくらいの多くの運転日が設定されていましたが、その後徐々に設定日が減少。2019年度の春・夏・冬臨 および2020年春臨ではほんのわずかとなっていました。

 でもそれも2020年の夏臨では皆無、来たる2020年冬臨でも設定されていません。2020年夏臨でとどめを刺したのは新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による旅客流動の激減です。とうとう東海道の夜行は特急「サンライズ」以外全く無くなってしまいました。最後の9371M・9372M 「ムーンライトながら」(号数番号なし)の姿は

 9371M ムーンライトながら 東京10番発 23:10→名古屋 5:11発→5:45 大垣

 9372M ムーンライトながら 大垣 22:48発→名古屋 23:10発→東京10番着 5:05

 運転日:9371Mは 2020.3.20~3.28の9日間。9372Mはその翌日。全指。

 

 新疋田駅の4842Mに戻ります。 

 このクハ419-5 のタイフォンカバーに注目。固定スリット型とも、半折れにパカッと開く183系のようなシャッター式でもなく、大きなポタンのよう。ポンと押してみたくなります。

 北陸に来てから改造されたものでしょう。ほかの急行型などにも多く、これを見ると北陸に来たのだなあ・・・と感じられました。

 ↑は 下りホームの起点方隅っこから撮ったもので、左側に米原から乗ってきた475系が発車してゆくのが見えます。クハ455-43(米原方1号車)ほか。

 

 9:02 9180M 敦賀発長浜行きの臨時普通

 敦賀 8:53→新疋田9:04→近江塩津9:12→9:36長浜終着

 このクハ419は半折れシャッター式。

 新快速が長浜までやって来るようになって湖北地方に注目が集まり(またはJR西日本が販促をかけて)、夏休みだし、午前中から午後の早めの時間帯にかけて 臨時の普通列車が増発されていました。合計4~5往復はあったと思います。

 この臨時普通列車は 敦賀を起点に 長浜へが中心ですが、中には近江今津へ向かう臨時も少しありました。

 

 9:02 9180M後追い

 長浜行き臨時普通 敦賀8:53発

 下り方はみなクモハ419の切妻型。

 雨が全然やみそうもないです。暗いです。

 

 10:26 132M 福井9:11→10:02敦賀10:16→10:59長浜 

 このクハ419 は前面の貫通扉が溶接で固定化され 1枚の大きな鉄板になっています。1本1本違っておもしろいです。

 

 12:09 9185M 長浜11:36→新疋田12:07→12:14敦賀着 

 9180M の折返しのようです。時間的には 132Mの折返しも考えられますが、後部のクハ419を見れば・・・・・

 

 12:09 9185M 後追い

 やはり132Mの折返しではなく 9180M の折返しらしいのは、貫通扉の形状が固定化ではないことでわかります。タイフォンカバーの形状がシャッター式なのはどちらもそうで、元はクハネ583なのでしょう。

 

 12:13 4845M 近江今津11:42→新疋田12:11→1218敦賀

 なんと、9185Mのわずか4分後にもう1本の普通列車が下ってゆきます。こちらは湖西線近江今津発の定期で413系3連。  

 

 12:24 こちらは定期列車の138M

 福井11:15→敦賀12:15→12:59長浜

 このクハ419 はタイフォンカバーがクハ581のままの固定スリット式。雪国では走行中に雪が入っていけないだろうなあ。いずれ北陸仕様に改造されるのかはわかりません。3種3様、いや貫通扉の形状も含めると4種もの違いが見られるのも趣味的におもしろいです。

 

 12:24 138M後追い。クモハ419。

 

 13:26 646M~4846M 

 前(上り方)は撮りませんでした。たぶんクハ418の非貫通型だったから油断していたのだと思われます。上り方の60%はクハ418の非貫通型食パン形、下り方クモハ419は100%食パン形です。 

 福井12:14 646M→敦賀13:15 4846M→13:53 近江今津

 

 敦賀方から湖西線への直通普通も意外と多くなってきていました。ここは通りませんが、湖西線の近江今津から近江塩津で折り返すという、近江今津~長浜間の直通列車も設定され始めていました。反対方向もあります。いわば琵琶湖北部周遊列車。斬新でした。

 もともとは、湖西線の開業時(S49年の夏、特急が湖西線を経由するようになったのはS50年3月改正)からずっと敦賀~近江今津間の直通区間列車は気動車列車でした。当初はキハ55の2連が代表的な列車でした。

 永原から京都方は直流電化で、湖西線開業当初から新製の113系700番台が走りましたが、永原~近江塩津間以北は交流車でなければ入線できなかったからです。2000年代になってからは長浜、そして敦賀まで直流電化がなり、交直車の近江今津乗り入れも激減しました。(無くなったわけではありません。現行の4843M 近江今津8:14→9:47福井 など)

 

 今回はストーリーの都合上 419系特集でしたが、いずれまた ここでの他の列車も掲載してゆきます。

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 877

Latest Images

Trending Articles