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Channel: 千葉の鉄道、そして Now & Then
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735)1972年7月改正 房総夏季ダイヤ (時刻表S47.8月号より)

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 183系全引退にあたって、183系初登場のS47(1972)年7月15日改正の時刻表を掲載します。

 そのままこの年の房総夏季ダイヤ期間となりました。

 この改正は、現在までも千葉県内最大の改正ともいえる大規模なもので、内容は

 

 ① 総武快速線開業、東京地下駅・新日本橋駅・馬喰町駅開業、錦糸町~津田沼間複々線化、

 ② 外房線(旧房総東線)蘇我~安房鴨川間電化開業、

 ③ 183系特急「わかしお」「さざなみ」新設、

 ④ 循環急行165系「みさき」・「なぎさ」新設、キハ28系急行「そと房」・165系急行「うち房」廃止、

 ⑤ 総武快速線~内房・外房線直通快速「青い海」「白い砂」新登場、

 ⑥ 183系・113’系(ATC車)運転開始、幕張電車区開設、

 ⑦ 101系快速(中野~木更津、中野~成田)廃止、

 ⑧ 大網駅移転、大網駅スイッチバック解消、土気~永田間新線開業(これのみはS47年5月末に先行)

 ⑨ 国鉄在来線初の車内信号式運用開始

といった盛りだくさんなもの。千鉄管内は新時代を迎えました。


 ではページ順(内房下り~外房上り、外房下り~内房上り)に


時刻表-2

  当時、実地観測した折返し状況がメモってあります。↓


時刻表-3

 千葉~木更津間の普通列車の少なさ、君津停車の優等列車の少なさ(特急急行は全通過、快速のごく一部しか君津には止まらない)、竹岡に停車する快速があること、などが目を引きます。


時刻表-4


 東金線直通はキハの4~5両だったと思います。通常期はキハ35系2~4連。

 この翌年のS48年夏季ダイヤでは、東金線~千葉駅間には客車快速が毎日臨時運転されました。その翌年S49年夏季ダイヤには東金線は電化されました(S48.10電化)


時刻表-5


 下り「さざなみ」6号・52号は千葉時点で10分で続行します。夏季ダイヤ期間毎日です。

 「青い海」の下りは特に本数が多く、「青い海15号」まで下りのみで15本あります。
 最後のページを見ればわかるように、同上りは12号までで、一部の下り「青い海」は(たしか1本のみだったと思いますが)翌日の早朝の上り館山発普通で千葉へ帰っていったと思います。9124Mか9126Mだたっと思います。

 新宿17:31発8147M「青い海13号」館山20:17着、は木更津~館山間在住者にとって利用価値があったでしょうね。木更津以南各駅停車ですが、これくらいの時間帯に2015年改正で登場した「特別快速」ができれば便利に使えるかたが多いかもしれません。


時刻表-6


時刻表-7

 新宿5:52発の「白い砂1号」は113系地上車9連で、「白い砂」用として9連x1本が用意されました。運用は新宿5:52発「白い砂1号」→安房鴨川 同2号→両国 同8号→勝浦 同8号→20:17両国→回 津田沼、でした。


時刻表-8


時刻表-9

 安房鴨川21:40→22:20館山、の9186Mは、東京発19:00の5029M「わかしお9号」の延長のグリーン車付き普通列車です。

 このG車付き普通列車は、夏季以外通常期は東京17:00発の5027M「わかしお8号」がそのまま安房鴨川発館山行き普通列車となっていましたが、夏季には5027Mが折り返し8032M「わかしお51号」(安房鴨川19:56→22:08東京)となってしまうので、2時間以上おそく館山電留に向かいました。

 翌日は、館山7:16→8:03安房鴨川 の9125M(G車付き)で安房鴨川へ向かい、同発8:48発の5024M「わかしお2号」となります。これは夏季以外でも同じでした。




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