954)の続きです。
杵築発10:56の4637Mに乗った私が、どうやって由布院に12時半ごろまでに移動するか?
地図をじっくり眺めていました。
すると、大分市から由布院への久大本線はずいぶんと南側を迂回するようなルートになっているのだな。コの字形の3辺をゆくか1辺を短絡するかくらいの違いがあります。
別府から山越えをすれば、別府~由布院間は意外と近そうじゃないかっ!!鶴見岳のふもとから城島(きじま)高原パーク経由の県道11号線です。
調べてみると、そこを行くバスもあり、別府駅西口11:35発で行くと由布院駅着は12:27。所要52分!これだっ!!時間帯もちょうどいい!!
いざ実行へ。
10:45通過のソニック9号を撮ったあと急いで下山。
急いで駅までの道を「あと4分・・・あと3分・・・」とカウントダウンしつつ競歩状態。
幸い、JR九州でもこのエリアは suica が難なく通用し改札口をスルー。切符を買っていたら間に合いませんでした。
杵築10:56発(815系)の4637Mに大急ぎで駆け込み乗車。
別府着は11:24。
別府で追いついてくる「ソニック11号」は無視して西口に出ます。
西口では亀の井バスの一般型(古くなつかしさを感じる車体)が待っていました。
駅付近で駅弁なり おむすびなりを売っていればぜひ買って持ち込みたいところですが、JR九州の駅では、駅弁などの売店をほとんど見かけません。大分駅でも、昨夜にコンコースなどで見つけることはできませんでした。
コンビニを見つけないかぎり、食事情が悪いです。気をつける必要があります。
時間もないので、しかたなく、いそいそと乗り込みます。
乗客はわずかに5人くらい。
初めての山越えルートを行くローカルバス。どこをどう走るのかとわくわくします。
11:35発車。スマホの現在地点表示で走っているルートを追跡できます。
別府公園からビーコンプラザを過ぎて、坂道を一方的に登ってゆきます。
別府市街地は西側がぐんぐん標高が高くなっており、海に接した盆地っぽい温泉地というイメージはくつがえされます。やがて、大分道をくぐる手前あたりから道はうねうねと傾斜地を登り、展望台をすぎて谷間に入ってゆきます。
しばらくすると、別府ロープウェイの山麓駅の前に停車。
別府ロープウェイで登れるのは鶴見岳。
ここあたりからは、別府湾から日出町や国東半島方面の眺望が良いです。
鶴見岳に登れば、もっともっと豊後水道から四国方面の山々などまで見渡せそうです。
いつかまた登りに来たいもの。
別府ロープウェ山麓駅付近から。
旧庄内町方へ抜ける県道52号線を分け、峠を越えて、城島高原の観光地へ立ち寄り、またもとの道に戻ります。
木々の合間から由布岳の荒々しい山頂がちらほら見え隠れするようになりました。
バスの進行とともに前山が動きます。その隠れた奥が由布岳です。
阿蘇まで続く「やまなみハイウェイ」。いかにもそれらしい茅の斜面がうねります。
山越えルートも終盤にかかるころ、はるかむこうの盆地に由布院の街並みが近づいてきます。
街並みに入ると 観光客で急に渋滞。
進んでは止まり、を繰り返し、やっと12時半ごろに由布院駅前に到着。
それでも列車で九大本線経由で来るよりも1時間近く早く着いたのでした。しかも風光明媚な山越えルートで。
久大本線由布院駅。
外国人観光客も多く、近くに通行人が入らない瞬間をずいぶん待ちました。
駅正面の向かって右手には 辻馬車の乗り場。
1回の周遊50分で1600円(子供は1100円)、次の発車は13:00とのこと。25分前だし、まだ乗客の姿はありません。
辻馬車でパッカパッカするのもオツですが、今回は堪能するほどの時間はありません。レンタサイクルを利用して撮影地を探すことにします。
ところで、普通のママチャリもありますが、パワーアシスト付きが良さそうです。値段は高くなり、普通車の1.3倍くらいになるようですが、そこで裏ワザを発見!
以下、次号で。